【猫の腎不全】末期症状や緩和ケアについてご紹介します

2023/04/10 ブログ

【猫の腎不全】末期症状や緩和ケアについてご紹介します

 

猫によく見られる病気に、腎不全があります。猫は腎臓病にかかりやすいといわれており、余命に関わる恐れもあるため、気になる症状があれば、早めに動物病院へ連れて行きましょう。 このコラムでは、猫の腎不全について解説していきます。「尿毒症」などの末期症状や緩和ケアについても お伝えしますので、最後までご覧ください。

 

猫は腎臓病にかかりやすい

 

猫が腎臓病にかかりやすいという理由については、まだはっきりとわかっていませんが、腎不全はシニア期を迎えた猫によく見られます。 腎臓病とは、なんらかの原因によって腎機能が低下し、QOLを低下させたり末期症状を引き起こしたりする病です。腎臓は体内にたまった老廃物の排出をおこなっている組織であり、機能しなくなると余命に関わる可能性があります。 腎臓病には「急性腎不全」と「慢性腎不全」があり、それぞれ症状や原因が異なります。

 

急性腎不全

 

主にウイルスや細菌感染などによって引き起こされ、数時間~数日間で急速に症状が進みます。ある日突然、腎臓の機能が正常に働かなくなるため、余命に関わる恐れもありますが、初期の段階で原因を突き止めて適切な治療をおこなうことで、回復する可能性も十分あります。

 

慢性腎不全

 

慢性腎不全を引き起こす原因はまだはっきりとわかっていませんが、腎臓が機能しなくなる状態が長期間続くと、慢性腎不全と診断されます。シニア期で発祥する猫が多く、死亡率も高いため、余命に関わることもある恐ろしい病です。 慢性腎臓病によって腎臓の組織が一度壊されてしまうと、治療による回復は見込めません。そのため、症状の進行を緩やかにしたり、老廃物や毒素が体内にたまらないようにしたりするための治療をおこなってい きます。

 

慢性腎不全が疑われる症状

 

死亡率の高い慢性腎不全ですが、初期の段階で発見できれば、腎機能低下の進行を抑える治療が可 能です。もし愛猫に以下の症状が見られる場合にはよく観察して、できる限り早めに動物病院へ連れて行きましょう。

 

⚫多飲多尿・乏尿欠尿

⚫食欲不振

⚫体重減少

⚫嘔吐など

 

多飲多尿は、慢性腎不全で最初に見られる症状でもあります。腎機能の低下により尿が薄くなるため、 水分不足になりたくさん水を飲むようになるのです。症状が進行して末期になると、乏尿欠尿と呼ばれる状態に移っていきます。 また、腎機能の低下によって食欲がなくなり、体重が減少します。さらには体調不良によって嘔吐を繰り返すようになるため、見た目に明らかな変化が見られるでしょう。けいれんや虚弱、無気力といった様子が見られる場合には、寿命が迫っている恐れがあります。

 

末期症状のひとつ「尿毒症」

 

尿毒症は、末期症状で見られる症状のひとつです。腎機能低下によって尿から排出されなかった老廃物は、徐々に血液中へとたまっていきます。やがて吐き気や食欲不振などの症状を引き起こし、全身に悪影響を与えて、命に関わる状態に陥るのです。 尿毒症になりやすい猫の種類というのはとくにないため、中高齢の猫を飼っている方は、普段から猫の様子をよく観察し、定期的に健康診断を受けておきましょう。

 

末期の腎不全になった猫にできる緩和ケア

 

末期の腎不全になってしまったとしても、愛猫に飼い主がしてあげられることはたくさんあります。

 

⚫食事をこまめに与える

⚫体を温める

⚫口から水分補給させる

⚫排泄の手伝いをする

⚫床ずれの予防をする

 

緩和ケアとは、痛みや苦しみを取り除いて猫が残りの人生を少しでも暮らしやすくするための方法です。猫の食欲がない場合には、数回にわけて食事を与えてみましょう。点滴では脱水症状を補うことしかできないため、カロリーを摂取するためにも、極力口から食事を与えることが大切です。水を飲ませる際には、スポイトを使うと少量ずつでも飲ませられるでしょう。 寝たきりになると床ずれを起こしやすくなるため、2~3時間おきに姿勢を変えてあげます。猫が低体温にならないよう体を温めてあげるほか、満足に動けなくなった猫が不快に感じないよう、排泄の手伝いもしま しょう。

 

まとめ

 

猫の腎不全について、末期症状や緩和ケアの方法をお伝えしました。猫は腎臓病にかかりやすいため、 中高齢になった猫を飼っている方は、定期的な検診を受けるなどして、万が一に備えましょう。 この記事内でお伝えした腎臓病が疑われる症状が見られる場合には、早期発見・早期治療のためにも、早めにかかりつけ医に相談してください。末期症状の愛猫には、食事をしやすくするための工夫や排泄の介助、床ずれの防止など飼い主がしてあげられる方法でケアを続けていきましょう。 もし愛猫が寿命を迎えてしまったら、旅立ち方について考えてみてはいかがでしょうか?「天国への扉 ペットメモリアル千葉習志野」では、ご自宅まで火葬車で訪問して、車後部の火葬炉にて施行するペットの訪問火葬をおこなっております。完全個別火葬のため、ご家族様には安心いただけるでしょう。 24時間いつでも対応しておりますので、ご都合のよい時間にご連絡ください。