フェレットの平均寿命やよくある病気とは?フェレットのライフステージについて詳しく解説します
愛くるしいフォルムが魅力のフェレットは、近年ペットとしての注目度を高めています。しかし、犬や猫のように飼育件数が多くないため、飼育の仕方や成長について疑問に感じる点も多いでしょう。 今回は、フェレットの平均寿命やかかりやすい病気について解説していきます。フェレットのライフステージについて知りたい方やどうすれば長生きしてもらえるのか気になっている方は、ぜひ記事を最後までご覧くださ い。
フェレットの平均寿命は 6~8 年
フェレットの平均寿命は 6~8 年であり、ほかの小動物と比較すると比較的短めです。たとえばうさぎなら7~8 年、チンチラなら10年程度生きるといわれているため「寿命が短い」と感じる方は多いでしょう。 フェレットは成長速度がとても速く、その分衰えていくまでの期間も短いため、生まれてから4年もするとシ ニア期に突入します。流れる時間のスピードが人間よりも早いからこそ、フェレットとの1日1日を大切にしたいものです。
野生のフェレットはいない
「野うさぎのように野生のフェレットもいるのでは?」と思っている方もいるでしょう。しかし現在、野生のフェレットはおらず、自然界で暮らしている個体はいません。人に飼われるようになったのは2000年以上も前のことであり、当時はうさぎ狩りやねずみ駆除などを目的に飼育されていたようです。 しかし、人間が飼っていたフェレットが野生化するパターンが近年問題になっています。一度フェレットを飼うと決めたら、寿命を終えるまで責任をもって飼育しましょう。
フェレットの年齢を人間に換算するとどのくらい?
フェレットと人間とでは、流れる時間の早さが異なるため、同じようには年をとりません。では、実際にどのくらいの差があるのでしょうか?
フェレット | 人間 |
6ヶ月 | 1歳 |
1年 | 10歳 |
3年 | 30歳 |
5年 | 50歳 |
6年 | 60歳 |
8年 | 80歳 |
かならずしも上記の表に当てはまるわけではありませんが、人間でいう成人を迎えるのは、生後2年頃です。また、6 年程経過すると老年期に入るため、病気のリスクが高まったり、体が思うように動かなくなって活発的でなくなったりするでしょう。 飼っているフェレットがシニア期に入ったら、1日でも長く健康に暮らしてもらうためにも、飼い主は今以上にお世話や健康管理に努める必要があります。
フェレットのライフステージについて
フェレットは、人間よりも早く年をとります。飼い主はフェレットがどのように年齢を重ねていくのか、知っておく必要があるでしょう。
生後半年~1歳
成長期にあたるこの時期は、たくさん食べてよく寝て、すくすく大きくなっていきます。部屋の隅の方へもぐり こんだり、部屋を冒険してまわったりと、フェレット特有の行動も見られるでしょう。大人の毛に生えかわるため、家に来たばかりの頃とはイメージが変わる可能性もあります。ペットショップで売られているフェレットは、すでに避妊・去勢済みのため、行動や性格が大きく変化することはありませんが、オスは生後8~12ヶ月で、メスは生後7~10ヶ月で性成熟します。
1~3歳
大人の仲間入りをするこの時期は、病気にかかりにくい期間でもあり、元気いっぱいで過ごします。飼い主にじゃれてみたり、思い切り遊びまわったりするでしょう。フェレットを観察していると、「さっきまで元気に遊びまわっていたのにもうぐっすり眠っている」ということがあるかもしれません。フェレットは1日18時間も眠るため、数時間寝て1時間遊ぶというサイクルを繰り返すことが多いとされています。
4歳以降
生後4年を迎える頃には、老年期に入ります。人間と同じく体の衰えを感じはじめる時期のため、定期検診を受けるなどして、万が一の際に備えましょう。シニア期には病気にかかるリスクも高まり、1日をゆったりと過ごすように変化します。おもちゃにあまり興味を示さなくなるフェレットもおり、大人らしさが際立つでしょう。
フェレットに長生きしてもらうためにできること
ここでは、フェレットに長生きしてもらうために、飼い主ができることをご紹介します。
⚫消化によいものをこまめに与える
⚫適度にストレス発散させる
⚫日々の様子をチェックする
フェレットによくある病気についても合わせて解説しますので、ぜひ目を通してください。
消化によいものをこまめに与える
フェレットは消化器官が短いため、消化によいものをこまめに与えるとよいでしょう。 フェレットは肉食動物であり、品質の高い動物性タンパク質を摂取する必要があります。良質なフェレットフードを与え、エサ皿が空にならないようにしましょう。 毎日の食事が寿命に影響をおよぼすといっても大げさではありません。とくに4歳以降のシニア期を迎えた ら、シニア用のフードに切り替えるなど工夫をしてください。
適度にストレス発散させる
フェレットはストレスがたまると、体調を崩して病気にかかりやすくなるため、ゲージから出して適度にストレス発散させてください。飼いはじめたばかりの頃は無理に追いかけたりせず、飼い主との生活に慣れてきたら 一緒にじゃれて遊ぶなどしましょう。 フェレットは肉食動物で遊ぶことが大好きなため、猫じゃらしのようなおもちゃを好みます。動くおもちゃをいくつか用意したり、フェレットが隠れられるようなトンネルタイプのおもちゃを準備したりすると、フェレットも楽しく遊んでくれるはずです。屋外へ散歩に連れて行く場合には、フェレット用のハーネスを使うと安心でしょう。
日々の様子をチェックする
フェレットはどんなに体調が悪くても、飼い主に伝えられません。しかし、言葉で伝えられない代わりに、なん らかの形で行動や仕草に現れるため、飼い主は日々の様子をチェックしてフェレットの変化に気付いてあげ ましょう。
⚫排せつ物の色
⚫食欲の有無
⚫体調の変化
「排せつ物の色がいつもと違う」「食欲が急になくなった」「ここ数日元気がない」など、もし気になる症状があれば、かかりつけの医師に相談してみてください。病気を未然に防ぐことができれば、平均寿命よりも長く 元気に生きてもらうことも十分能でしょう。
フェレットによくある病気「インスリノーマ」について
フェレットによくある病気に「インスリノーマ」があります。インスリノーマは人間でいう癌のような腫瘍で、膵臓のβ細胞に発生します。完治はしないと考えられており、やがて低血糖症を引き起こすでしょう。4 歳以上 のフェレットによく見られるため、早期治療のためにもシニア期に入ったら、定期的な検査が欠かせません。 「ずっと寝てばかりいる」「元気がない」「ぼんやりしている」などの様子が見られたら、初期症状の可能性があります。病気が進行してくると血糖値が低下して中枢神経の機能が下がるため、「よだれが出る」「嘔吐」 「めまい」「体の震え」などが見られることもあるでしょう。フェレットの様子がいつもと違うなと感じたら、早めに動物病院へ連れて行ってください。
まとめ
フェレットの平均寿命やよくある病気、フェレットのライフステージについて解説していきました。フェレットの平均寿命は6~8年であり、ほかの小動物と比べて比較的短命です。しかし、栄養バランスの考えられた食事を与えたり、運動不足にならないようおもちゃを工夫したりすることで、元気に暮らせる期間は長くなります。飼い主がフェレットにしてあげられることはたくさんあるので、ぜひフェレットに関する知識を身につけてください。 フェレットとのお別れを迎えたら、旅立ち方についても考えましょう。「天国への扉 ペットメモリアル千葉習志野」では、ペットの旅立ちをより和やかにするため、お電話ひとつでご利用いただける出張サービスをご用意しております。 ご自宅まで火葬車で訪問して車後部の火葬炉にて施行する訪問火葬であり、火葬は完全個別火葬ですので、ご家族様には安心いただけるでしょう。24 時間いつでも対応しておりますので、ご都合に合わせて まずはお電話ください。